足立区綾瀬にある、こもり耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科|耳鼻咽喉科

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耳の病気 こもり耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

急性外耳炎(きゅうせいがいじえん)

外耳道の皮膚に細菌が感染しておこります。耳かきで傷つけたり、プールの水や耳漏などで刺激を受け、そのまま感染を起こすことなどが原因と考えられています。

びまん性外耳炎(びまんせいがいじえん)

限局性の場合には外耳道の入り口付近が赤く腫れたり膿が出たりし、入り口だけでなく外耳道全体が腫れたり膿がでたりすると、びまん性外耳炎となります。びまん性の場合には、痛みとかゆみの両方を伴う事もあるようです。速やかに耳鼻咽喉科に行く事が大切です。

耳垢栓塞(じこうせんそく)

耳垢(耳あか)がかたまりになって、耳の孔(あな)を塞(ふさ)いだ状態です。その側の耳に軽度から中等度の難聴(なんちょう)がおこります。放っておくと、その刺激で耳の孔の皮膚が炎症をおこし、外耳道炎を合併し、痛みが出てきます。

外傷性鼓膜穿孔(がいしょうせいこまくせんこう)

鼓膜に機械的刺激(みみかき、綿棒など)が加わった結果、鼓膜に傷がついて穴が開き、出血、難聴、耳鳴りなどが起きます。自然に鼓膜は閉鎖し症状が軽快しますが、まれに耳小骨連鎖の離断などが起きていると鼓膜が閉鎖しても難聴は緩和せず、将来的に手術が必要になってきます。

耳介血腫(じかいけっしゅ)

耳介を強く摩擦すると、耳介の皮膚の下、軟骨の上にある軟骨膜の小血管が破れて内出血が起こり、耳介がふくれ上がることがあります。治療は、たまった液を注射器で吸い出し、はれたところをつぶしてからガーゼで圧迫します。何回吸い出してもすぐに液がたまってはれるようなときは、切開手術をします。

急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)

鼓膜(こまく)の内側の空間である中耳に炎症が起きた状態で、乳幼児の急性感染症の代表的なものです。子どもの耳管は大人に比べて太く短いため、生後6カ月~2歳児によく起こります。耐性(たいせい)(薬が効かない)肺炎球菌、耐性インフルエンザ菌の頻度が急増しています。そのため、中耳炎が重症化したり、長引く場合も増えてきており、最初の治療が重要となってきます。

慢性中耳炎(まんせいちゅうじえん)

中耳腔に慢性炎症を起こす中耳炎です。鼓膜に孔があき、鼓膜の癒着、耳小骨連鎖の断裂により伝音難聴となりますが、病状の進行に伴い感音難聴を合併し、さらに急性増悪(ぞうあく)といって、細菌感染により年に何回か膿性の耳漏(じろう)が出現します。鼓膜所見、聴力検査、レントゲン、CTなどで診断します。

滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)

鼓膜の向こうの中耳の中に浸出液がたまって、音を伝える鼓膜の動きが悪くなり、耳が聞こえにくくなっている状態です。繰り返す急性中耳炎の原因になることもあります。薬や鼻処置、耳管処置などにて改善しない難治性の滲出性中耳炎の場合は、鼓膜切開術さらには鼓膜チュービング術が必要になってきます。

癒着性中耳炎(ゆちゃくせいちゅうじえん)

難治性滲出性中耳炎が治療されないまま長期間経過すると、中耳内の陰圧(いんあつ)が続いて鼓膜(こまく)が鼓室(こしつ)の裏側と接着し、そのうちに癒着(ゆちゃく)がおこります。この状態が癒着性中耳炎で、癒着が長期間続くほど難聴(なんちょう)がひどくなります。

真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)

鼓膜の辺縁に穴が開き、悪臭を持つみみだれを繰り返します。その穴は袋状になっていて、中に「おから」のようなカスがたまってきます。これがまわりの骨を溶かし徐々に大きくなっていきます。炎症性の病気ですが、性質の悪い中耳炎です。

耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)

中耳腔(ちゅうじくう)と鼻の奥に存在する上咽頭(じょういんとう)は、耳管と呼ばれる管でつながっています。通常、この管はふさがっていますが、あくびや物を飲み込む時に開き、中耳が換気され外界と圧が平衡状態になります。この調節機構がはたらかず、耳管がうまく開かない状態になると、さまざまな症状が出現します。耳管の閉塞は、耳管周囲の炎症により、粘膜に浮腫(ふしゅ)(むくみ)が起こることで生じます。

耳管開放症(じかんかいほうしょう)

中耳腔(ちゅうじくう)と鼻の奥に存在する上咽頭(じょういんとう)は、耳管と呼ばれる管でつながっています。この管はふさがっていますが、あくびや物を飲み込む時に開き、中耳が換気され外界と圧が平衡状態になります。この調節機構がはたらかず、耳管が常に開いた状態になると、耳閉塞感、自声強聴などさまざまな症状が出現します。体重減少や妊娠、経口ピルの服薬などが誘因になります。

内耳炎(ないじえん)

内耳炎は、主に中耳腔の炎症が、中耳と内耳を隔てている2つの窓(正円窓(せいえんそう)と卵円窓(らんえんそう))を通して内耳に及んだものです。しかし、時には真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)によって内耳の骨が破壊され、そこを通して中耳腔の炎症が内耳に及ぶものや、髄膜炎(ずいまくえん)が原因で起こるものなど、他の経路から起こるものもあります。

急性乳様突起炎(きゅうせいにゅうようとっきえん)

耳介(じかい)の後ろを指で触れると、下向き三角形の硬い骨があり、これが乳様突起(にゅうようとっき)です。この骨の中には、蜂の巣状の細かな空洞が多数存在します。この空洞を含気蜂巣(がんきほうそう)(乳突部では乳突蜂巣(にゅうとつほうそう)と呼ぶ)といい、ここに炎症がおこり化膿する病気です。

めまい症(めまいしょう)

代表的な病気

  • メニエール病(耳鳴りや難聴を伴い、発作を繰り返す)
  • 突発性難聴(急に聞こえが悪くなる)
  • 前庭神経炎(激しいめまいが起こり、その後もふらつきがしばらく続く)
  • 中耳炎によるめまい(昔から慢性中耳炎があり、耳だれが時々でる)
  • 椎骨脳底動脈循環不全(高血圧症や動脈硬化症がある)
  • 小脳や脳幹の出血
  • 耳鳴症(みみなりしょう)

    自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りに分けられます。自覚的耳鳴りとは実際には音がしていないのに、何かが聞こえる現象のことをいいます。難聴やストレスなどが原因となりますが、生理的耳鳴りもここに含まれます。一方他覚的耳鳴りは、外部からも聞くことのできる実際に聞こえる耳鳴りのことをいいます。原因としては筋肉の痙攣だったり、血管病変の拍動などが知られています。

    突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)

    ある日突然、片方(まれに両方)の耳がほとんど、あるいはまったく聞こえなくなります。音が聞こえないというよりも耳がつまった感じ(耳閉感)、あるいは音が響く感じ(聴覚過敏)、音がゆがむ感じとして自覚されることもあります。耳鳴りやめまい、吐き気をともなうこともあります。

    老人性難聴(ろうじんせいなんちょう)

    高齢者にみられる聴力の生理的な年齢変化のことを指します。生理的変化はさまざまな個人的な身体的条件(たとえば生活習慣病)に影響されている可能性があります。そのため、実際の難聴の程度には個人差が大きくみられます。

    騒音性難聴(そうおんせいなんちょう)

    騒音の下で長時間就業することにより起こる難聴であり、勤務年数の増加とともに難聴も進行します。職業性難聴とも呼ばれます。異なる周波数の音が混じった騒音の下で就業した人を比較すると、病気の初期には類似した聴力低下を示します。したがって、騒音により内耳の蝸牛(かぎゅう)内の限られた部位に感覚器障害が発生することが病気の発生原因と考えられています。

    音響外傷(おんきょうがいしょう)

    内耳の蝸牛(かぎゅう)が瞬間、あるいは比較的短時間に聞いた大きな音(強大音)のために障害を受けて、急激に発生する難聴をいいます。偶発性の強大音は避けようがありません。しかし、強大音の発生が予測される場合には、音源から一定の距離をおくことに注意を払ったり、耳栓などの遮音効果のある防音具をつけておくことが重要です。

    聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)

    聴神経腫瘍は、耳の奥で、平衡感覚に関係する神経を包む細胞から発生し、ゆっくり大きくなる良性の腫瘍です。大きくなると周りの神経や脳を圧迫します。ほとんどの聴神経腫瘍は片側に発生します。耳鳴りや耳が聞こえにくくなるなどが、代表的な症状です。